節約術

かけ放題は必要?通話時間から損益分岐を出す方法

直近3か月の通話明細から、従量課金・5分以内の通話定額・完全かけ放題の月額を計算し、自分に合う通話オプションを判断する手順を解説します。

  • #スマホ料金
  • #かけ放題
  • #通話料
  • #固定費
  • #料金プラン
タイマーと伏せたスマートフォン、電卓

この記事で分かること

直近3か月の通話明細から、従量課金・5分以内の通話定額・完全かけ放題の月額を計算し、自分に合う通話オプションを判断する手順を解説します。

スマートフォンのかけ放題は、電話を使う人なら必ず必要というものではありません。反対に、月の合計通話時間が短くても、5分を超える電話が何度もある人は、短時間型の定額を付けても通話料が残ることがあります。

判断に必要なのは、感覚的な「よく電話するか」ではなく、1回ごとの通話時間と、実際に料金が発生した発信先です。着信、無料通話アプリ、家族間通話、定額対象外の番号を混ぜて合計すると、損益分岐を正しく出せません。

この記事では、直近3か月の通話明細を使い、従量課金、1回5分以内の通話が定額になるタイプ、国内通話の完全かけ放題を同じ条件で比べる方法を説明します。料金例は2026年7月24日に公式情報を確認したものですが、契約中のプラン、割引、発信先によって条件は異なります。変更前には最新の公式案内と自分の契約内容を確認してください。

1. 直近3か月の通話明細を見る

最初に、携帯電話会社の会員ページや請求明細から、直近3か月の発信記録を集めます。端末の「電話」アプリに残る履歴だけでは、課金対象だったか、どの割引が適用されたかを確認できないため、請求側の明細を優先します。

NTTドコモは、Web料金明細サービスなどの利用者がMy docomoで通話日時、相手先、通話時間を確認できると案内しています。必要な月を指定する料金明細発行サービス(Web)では最大過去4か月分を確認できます。auの通話明細サービスは契約電話番号ごとの申し込みが必要で、Web確認は無料です。auの公式FAQでは、申し込みから3か月以上たつと最新請求から過去3か月分を確認できる一方、申込月より前の明細は確認できないとされています。

会社や契約によって、明細サービスの申し込み、閲覧できる期間、紙の発行料が異なります。過去分を取得できない場合は、まず現在確認できる請求書と端末履歴から始め、次の3か月分を記録してから判断します。取得できない月を推測で埋めないことが大切です。

記録表には、次の項目を1通話ずつ入れます。

項目記録する内容
日付発信した日
発信方法通常の電話アプリ、通話アプリなど
相手先の種類携帯電話、固定電話、0570など
通話時間分だけでなく秒まで
明細上の通話料割引前ではなく請求された額
用途仕事、病院、学校、家族、予約など

着信は通常、自分の発信通話料の計算に入れません。SMSも音声通話とは料金体系が違うため別にします。1台を家族で使う場合や、仕事分の精算がある場合は、家計が最終的に負担した金額が分かるように印を付けます。

3か月を見る理由は、偶然長電話をした1か月だけで決めないためです。月ごとに「定額対象となる通常電話の料金」「5分を超えた部分」「定額対象外の料金」を集計し、3か月平均だけでなく最大の月も残します。

2. 無料通話の対象外を確認する

「国内通話かけ放題」と表示されていても、国内のすべての番号が定額になるとは限りません。対象外通話は、かけ放題を付けた後も別に請求されるため、損益分岐の計算から分けます。

2026年7月24日に確認したNTTドコモの公式案内では、0570、0180、0067などから始まる他社が料金設定するサービス、188、104の番号案内料、海外での発着信、国際電話、SMS、衛星電話などは定額対象外です。auも0570や衛星電話などに対象外があると案内し、ソフトバンクの公式資料にも国際通話、衛星電話、0570など他社が料金設定する番号、104などの除外条件があります。

対象外かどうかは、電話番号の見た目だけで自己判断せず、契約中の会社の対象外番号一覧と明細を照合します。病院、役所、宅配、通販の問い合わせ窓口など、生活上必要な連絡でも0570が使われることがあります。かけ放題へ加入すれば、その料金まで消えるとは限りません。

集計は次の3列に分けると混乱しにくくなります。

  1. かけ放題の対象となる通常電話
  2. かけ放題の対象外で、加入後も別料金になる電話
  3. 料金のかからない着信、フリーダイヤル、対象となる無料アプリ通話

損益分岐で比較するのは主に1です。2はどの選択肢でも残る費用として別枠に置きます。3は通話時間が長くても従量通話料が発生していないなら、かけ放題の回収額には足しません。

3. 従量通話料を1通話ずつ計算する

契約中の従量単価を確認します。2026年7月24日時点の例として、NTTドコモ、au、ソフトバンクの対象プランでは、国内通話の従量単価は30秒ごとに22円(税込)です。楽天モバイルもOS標準の電話アプリを使う国内通話を30秒22円(税込)と案内しています。ただし、オンライン専用プラン、格安SIM、旧プラン、家族割引、専用アプリなどは異なる場合があるため、22円を全契約共通の数字として使わないでください。

30秒22円の契約なら、1通話の概算式は次のとおりです。

1通話の料金 = 通話秒数を30秒単位で切り上げた回数 × 22円

たとえば、2分10秒の通話は130秒です。130秒を30秒単位にすると5回分なので、計算例は5回 × 22円 = 110円です。月の通話時間を先に合計して44円/分を掛ける方法は簡単ですが、30秒未満の端数が通話ごとに生じる場合、実際の請求とずれることがあります。

表計算を使わない場合は、明細に記載された実際の通話料を合計する方法が確かです。通話料がすでに割引されているなら、同じ明細から割引前の利用量を確認するか、次の式で各選択肢を再計算します。

対象通話の従量料金5分超過部分の料金対象外通話料
1か月目
2か月目
3か月目
3か月平均

従量課金を選ぶ月額は、基本的に「対象通話の従量料金+対象外通話料」です。データ通信の基本料、端末代、ユニバーサルサービス料などは、通話オプションを変えても同じなら比較表から外します。選択肢で変わる費用だけを並べると判断しやすくなります。

4. 5分型と完全型の境界を出す

次に、契約中の通話オプション料を入れます。2026年7月24日時点で確認できる対象プランの例では、NTTドコモとauは1回5分以内型が月額880円、完全かけ放題が月額1,980円です。ソフトバンクの「準定額オプション+」も月額880円、「定額オプション+」は月額1,980円です。いずれも税込で、対象外通話や適用条件があります。

この料金例と30秒22円の従量単価を使うと、単純な境目は次のようになります。

比較同額になる目安計算
従量課金と5分型5分型で無料になる部分が月880円分880円 ÷ 22円 = 40区分、計20分相当
従量課金と完全型対象通話が月1,980円分1,980円 ÷ 22円 = 90区分、計45分相当
5分型と完全型5分超過部分が月1,100円分(1,980円-880円)÷22円=50区分、計25分相当

ただし、5分型は「月の最初の20分が無料」ではありません。1回ごとに最初の5分が対象です。そのため、合計20分でも、4分の電話を5回した場合と、20分の電話を1回した場合では結果が変わります。

30秒22円、5分型880円、完全型1,980円という仮定例で、次の月を比べます。

  • 4分の電話を5回:従量料金は合計880円、5分型も880円で同額、完全型は1,980円
  • 10分の電話を2回:従量料金は合計880円、5分型は880円+超過10分440円で1,320円、完全型は1,980円
  • 20分の電話を3回:従量料金は合計2,640円、5分型は880円+超過45分1,980円で2,860円、完全型は1,980円

この例では、10分通話が2回の月は、5分型より従量課金のほうが低くなります。5分型に入るだけでは長電話の超過分を抑え切れないためです。一方、20分通話が3回なら完全型が低くなります。

実際の比較式は次のとおりです。

  • 従量課金:対象となる各通話の全区分料金の合計
  • 5分型:5分型の月額料+各通話の5分超過区分料金の合計
  • 完全型:完全型の月額料

最後に、どの選択肢にも対象外通話料を加えます。同額なら、1か月の偶然の差で変更せず、3か月のばらつきと変更手続きの時期も見て決めます。

5. 通話アプリと通常電話を分ける

LINEなどのインターネット回線を使う音声通話と、電話番号へ発信する通常電話は分けて記録します。アプリ通話はモバイルデータ通信量を使う場合がありますが、通常の音声通話と同じ30秒単価で請求されるとは限りません。

楽天モバイルのRakuten Linkは、アプリを使った国内の携帯電話や固定電話への通話を無料と案内しています。ただし、0570などの他社接続サービスや188など一部特番は対象外です。公式サポートによると、対象外番号へ発信すると標準の電話アプリへ切り替わり、料金が発生する場合があります。アプリを入れているだけで全発信が無料になるわけではないため、どのアプリから発信したかを履歴で確認します。

比較表では、アプリ通話を「0円」と決め打ちせず、次の点を確認します。

  • 相手が同じアプリを使っていなくても無料か
  • 携帯電話や固定電話の番号へ発信できるか
  • 0570や緊急通報などの対象外番号は何か
  • 標準電話アプリへ自動的に切り替わる場合があるか
  • モバイルデータ通信量や通信品質に無理がないか

家族や友人との長電話をアプリへ移せても、病院や学校への連絡は通常電話のままという家庭もあります。その場合は、アプリへ移せる通話を除いた後の通常電話だけで損益分岐を再計算します。料金だけを理由に、必要な連絡手段や緊急時の発信方法を一つに絞り過ぎないことも大切です。

通信会社そのものを見直す場合は、公開済みの格安SIM6社比較でデータ容量と通話条件を一緒に比べられます。乗り換え先が決まった後は、格安SIMの乗り換え手順で開通までの流れを確認できます。

6. 仕事・病院・学校連絡を金額と別に考える

損益分岐は重要ですが、月額が数百円低い選択肢が、その家庭にとって使いやすいとは限りません。仕事、通院、介護、子どもの学校や園との連絡は、月による変動が大きく、通話を途中で切りにくい場合があります。

3か月の明細へ用途を付け、次のように分けます。

通話の性質判断時に見ること
日程を自分で決められる連絡アプリ、Web予約、折り返し依頼へ移せるか
待ち時間のある窓口定額対象外番号か、代わりの固定電話番号が公式にあるか
学校・病院・介護の連絡長さより、必要なとき支障なく話せることを優先する
仕事の電話勤務先の支給、精算、業務用回線のルールを確認する
緊急時の連絡料金削減だけで発信手段を狭めない

特に仕事の電話は、個人の家計だけで負担すべきものかを先に確認します。勤務先が通話料を精算する、業務用端末を支給する、通話サービスを指定するといった制度があるなら、個人向けかけ放題へ加入する前にそちらを確認します。

病院や行政窓口では、Web予約や固定電話番号が用意されている場合もありますが、公式サイトに掲載された連絡方法だけを利用します。非公式な番号案内サイトの情報を使ったり、必要な相談を料金のために短く切り上げたりしないようにします。

金額がほぼ同じなら、「長電話になった月も予算がぶれにくい」「5分ごとに切ることを気にしなくてよい」という定額の使いやすさも判断材料です。一方、ほとんど電話をせず、必要月だけ通話が増えるなら、オプションの適用開始・廃止時期を公式窓口で確認したうえで、固定費を持たない選択も考えられます。

7. 毎月見直す判断表を作る

最後に、毎月の請求確定後に1分で更新できる判断表を作ります。通話オプションは、一度選んで終わりではありません。働き方、家族の通院、学校行事、連絡手段が変わると、同じプランでも合うかどうかが変わります。

確認項目今月3か月平均判断
対象通話の従量料金従量課金と比較
5分以内で終わった通話の回数5分型の利用価値
5分超過部分の料金完全型との差を比較
対象外通話料オプションで消えない費用
通話アプリへ移せる料金移行後の数字を再計算
従量課金の比較月額最小額だけで即決しない
5分型の比較月額月額料と超過料の合計
完全型の比較月額対象外通話料を別途加える

判断の順番は次のとおりです。

  1. 対象外通話と無料通話を除く
  2. 従量課金、5分型、完全型を1通話ずつ再計算する
  3. 3か月平均と最大月を比べる
  4. 最安の選択肢との差額を確認する
  5. 仕事、病院、学校など切りにくい電話を考慮する
  6. 契約変更の適用月、日割り、対象プランを公式窓口で確認する
  7. 変更後も翌月から3か月記録し、想定と実請求を照合する

差額が小さいときは、毎月切り替える手間まで含めて考えます。反対に、3か月続けて同じ選択肢が明確に低く、今後の通話予定も大きく変わらないなら、見直す根拠があります。データ容量や端末代まで含めて通信費全体を整理したい場合は、固定費の見直しは順番が9割も参考にしてください。

料金プランや通話オプションは改定されることがあります。この記事の例だけで申し込まず、契約中のプラン名、税込月額、30秒単価、無料時間、対象外番号、適用開始日を最新の公式案内で確認してから手続きしてください。料金・条件は 2026-07-24 時点の各社公式サイト調べで、最新は公式サイトでご確認ください。

判断表の「通話アプリへ移せる料金」が大きくなった場合は、アプリ通話が無料になる回線へ移すこと自体が選択肢になります。前述のとおりRakuten Linkは0570や188などが対象外なので、自分の発信先が対象内かを履歴で確かめてから検討してください。

楽天モバイルの通話条件を確認する(広告)

よくある質問

かけ放題は月に何分話せば元が取れますか?

30秒22円、5分型880円、完全型1,980円の例では、従量課金との単純な境目はそれぞれ月20分相当、月45分相当です。ただし、5分型は1回ごとに最初の5分が対象なので、月の合計時間だけでは判断できません。各通話の5分以内部分と超過部分を分けて計算してください。

5分を1秒でも超えたら、通話全体が有料になりますか?

この記事で例にしたNTTドコモ、au、ソフトバンクの5分型では、5分を超えた部分に30秒ごと22円がかかります。最初の5分までさかのぼって有料になる計算ではありません。ただし、対象プランと発信先の条件は契約先の最新案内で確認してください。

0570への電話もかけ放題になりますか?

この記事で確認した各社の案内では、0570など他社が料金を設定する番号は無料通話の対象外です。Rakuten Linkでも0570や188などは対象外で、OS標準の電話アプリへ切り替わり有料になる場合があります。

端末の通話履歴だけで判断できますか?

端末履歴だけでは、無料通話の適用、対象外番号、割引後の請求額まで分からないことがあります。携帯電話会社の料金明細を優先し、確認できない月は推測せず、以後3か月分を記録してから比べるほうが確実です。

通話が多い月だけ加入すれば節約できますか?

申し込み当月から適用されるか、翌月からか、廃止月に日割りされるかは会社やプランで異なります。予定だけで頻繁に切り替えず、適用時期と手続き期限を公式窓口で確認し、変更後の実請求まで照合してください。

一次情報の確認メモ

以下は2026年7月24日に確認した公式情報です。