乗り換え比較

格安SIMの乗り換え手順|準備から開通まで

格安SIMへの乗り換えを、準備・申し込み・開通・初期設定の順に解説します。電話が使えない時間を短くする準備や、各段階の正常サインも分かります。

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格安SIMの行き先をまだ決めていない方は、先に格安SIM6社比較で候補を絞ってください。この記事は、行き先を決めた後に「では、どうやって移るのか」を時系列で案内します。

最初に知っておきたいのは、MNP(携帯電話番号ポータビリティー)を使えば、今の電話番号を乗り換え先でも引き継げることです。新しい番号を家族や勤務先へ知らせ直す必要はありません。

乗り換えは、大きく次の4段階です。

  1. 準備:端末、名義、メール、MNPの方法を確認する
  2. 申し込み:本人確認書類などをそろえて入力する
  3. 開通(回線切替):古い回線から新しい回線へ切り替える
  4. 初期設定:通話とデータ通信ができる状態にする

いちばん慎重に進めたいのは、申し込み前の準備です。ここを終えてから申し込めば、電話が使えない時間を短くしやすくなります。

①準備:申し込みを始める前に5つ確認する

1. 今の端末にSIMロックが残っていないか

SIMロックとは、スマホを特定の携帯電話会社の回線だけで使えるようにする制限です。比較的新しい端末はロックされていない場合がありますが、購入時期や購入方法によっては解除が必要です。

端末の設定画面や購入元の公式サイトで、SIMロックの状態を確認します。解除済みでも、次の「対応バンド」の確認は別に必要です。

正常サイン:設定画面でSIMロックなしと確認できた、または購入元の公式手順で解除が完了した状態です。

2. 端末が乗り換え先の対応バンドを使えるか

対応バンドとは、スマホが受信できる電波の種類です。同じ端末でも、乗り換える回線によってつかめる電波が異なります。SIMロックを解除できても、必要な電波に対応していなければ、場所によって圏外になったり通信しにくくなったりする可能性があります。

乗り換え先の公式サイトにある「動作確認済み端末」や「対応端末」のページで、商品名だけでなく型番まで照合してください。iPhoneや同名のAndroid端末でも、販売元やモデルによって仕様が違うことがあります。

正常サイン:乗り換え先の公式一覧で、自分の端末の型番と利用するSIMの種類を確認できた状態です。

3. MNPワンストップを使えるか

現在、MNPには主に2つの進め方があります。

  • MNPワンストップ:対応する携帯電話会社どうしのWeb手続きなら、MNP予約番号を取らずに乗り換え先から申し込む方式
  • MNP予約番号を使う方式:今の会社で予約番号を発行し、その番号を乗り換え先の申し込み画面へ入力する方式

ワンストップは、乗り換え元と乗り換え先の双方が対応し、対象となるWeb窓口から手続きする場合に使えます。店頭手続きや、どちらかが未対応の場合などは、MNP予約番号が必要になることがあります。

対応状況や画面の流れは変わる可能性があるため、乗り換え先の公式申し込みページで「MNPワンストップ」の表示を確認してください。表示がない、対象か判断できない、すでに予約番号を取得しているといった場合は、契約中の会社と乗り換え先の公式案内に従います。

正常サイン:ワンストップの対象だと確認できた、または有効なMNP予約番号を用意できた状態です。

4. キャリアメールをどうするか決める

携帯電話会社を解約すると、その会社のメールアドレスは通常そのままでは使えなくなります。有料の持ち運びサービスが用意されている場合もありますが、対象や申込方法は会社ごとに異なります。

銀行、クレジットカード、学校、仕事、通販、SNSなどにキャリアメールを登録している方は、乗り換え前に一覧を作りましょう。今後も使うなら持ち運びの公式条件を確認し、使わないならGmailなど携帯電話会社を変えても使えるメールへ登録先を移します。

正常サイン:重要な連絡先の変更が終わり、乗り換え後にどのメールを使うか決まっている状態です。

5. 契約者名義が本人になっているか

家族が契約したスマホを使っている場合、利用者は自分でも契約者は親や配偶者ということがあります。MNPは、乗り換え元と乗り換え先の契約者名義が同じであることが原則です。

名義が違うと分かったら、そのまま申し込みを始めず、今の会社と乗り換え先の公式窓口で名義変更の順番を確認してください。家族名義のまま移せるかどうかを自己判断しない方が安全です。

正常サイン:現在の契約者名義を会員ページや請求書で確認し、乗り換え先へ同じ名義で申し込める状態です。

②申し込み:必要なものを机に並べてから始める

申し込みの途中で探し物をしないよう、先に次をそろえます。

  • 本人確認書類
  • クレジットカードや口座情報など、乗り換え先が認める支払い手段
  • MNP予約番号と有効期限(ワンストップを使わない場合)
  • 乗り換え後も受信できるメールアドレス
  • 利用する端末の機種名と型番

申し込み画面では、電話番号を引き継ぐために「新規契約」ではなく**「他社から乗り換え(MNP)」**を選びます。SIMカードを郵送で受け取る物理SIMか、端末内へ通信情報を登録するeSIMかも、ここで選びます。

本人確認は、住所の表記まで見比べる

本人確認は、申し込みでつまずきやすい場所です。本人確認書類の氏名や住所と、入力した内容が一致しているか確認してください。書類が旧住所のままだと、追加書類が必要になったり、確認を完了できなかったりします。利用できる書類と補助書類は会社ごとに異なるため、申込画面の公式案内を基準にします。

画像を送る方式では、四隅が切れていないか、反射で文字が隠れていないか、有効期限が読めるかも見直します。

正常サイン:申し込み完了の画面が表示され、受付完了メールが届いた状態です。審査中の表示は異常ではありません。追加確認の連絡が来た場合は、記載された不備だけを直します。

物理SIMとeSIMでは、開通前の準備が違う

物理SIMは、スマホへ差し込む小さなカードです。配送を待ち、カードが届いてから回線切替へ進みます。SIMを扱う前に端末の電源を切り、紛失しない場所で作業します。

eSIMは、端末に内蔵された仕組みへ通信情報をダウンロードする方式です。カードの到着を待たずに進められる場合がありますが、対応端末とWi-Fi環境が必要です。設定用のQRコードを同じスマホに表示すると、そのスマホのカメラでは読み取れません。パソコンや別の端末に表示する方法、または公式アプリで設定する方法を先に確認します。

どちらが早いかだけで決めず、自分の端末が対応しているか、設定手順を別画面で読めるかで選びましょう。

③開通:電話が止まっても困らない時間に切り替える

物理SIMが届いた、またはeSIMを設定できる準備が整ったら、乗り換え先の会員ページやアプリから回線切替を行います。新しいSIMの準備前に切替ボタンを押さないことが大切です。

切替が完了すると古い回線は使えなくなり、新しい回線の設定が終わるまで、電話やモバイル通信を使えない時間が生じます。会社や受付時間、手続きの混雑状況によっては、数十分から数時間かかる可能性を見込んでください。各社の案内には受付時間があり、時間外の手続きが翌日扱いになる場合もあります。

作業日は、サポートの受付時間を公式サイトで確認したうえで、平日の昼に行うのが無難です。旅行、引っ越し、通院、仕事の山場の直前は避けます。家族などへ「この時間は一時的に電話がつながらないかもしれない」と伝え、必要なら別の連絡手段も用意しておきましょう。

正常サイン:乗り換え先から回線切替完了の表示やメールが届き、古い回線が使えなくなった状態です。ここでは新しい回線の通信がまだ始まっていなくても、初期設定前なら慌てる必要はありません。

④初期設定:APNを設定して通話と通信を試す

SIMを挿しただけでは、インターネットにつながらないことがあります。そこで必要になるのがAPN設定です。APNは、スマホに「どの通信会社の入口からインターネットへ接続するか」を教える設定だと考えると分かりやすいでしょう。

端末や回線によっては自動で設定されます。手動設定が必要な場合、AndroidではAPNの項目を入力または選択し、iPhoneでは構成プロファイルのインストールなどを行います。以前の会社の構成プロファイルが残っていると通信できない場合があるため、乗り換え先の公式手順を端末のOS別に開いて進めてください。

設定後は端末を再起動し、次の順番で確認します。

  1. Wi-Fiを切ってWebページを開く
  2. 家族の電話などへ発信する
  3. 別の電話から着信を受ける
  4. SMSを送受信する

正常サイン:Wi-FiなしでWebページが開き、発信・着信・SMSを確認できた状態です。アンテナが立っていてもWebだけ開けない場合は、APN設定をもう一度見直します。

うまくいかない時は、この順番で確認する

一度に設定を変えず、次の順で切り分けます。

  1. 回線切替の完了メールや会員ページの状態を見る
  2. 端末を再起動する
  3. 機内モードがオフ、モバイルデータ通信がオンか確認する
  4. 物理SIMなら向きと差し込み、eSIMなら使用する回線の選択を確認する
  5. 乗り換え先の公式APN手順と見比べる
  6. 改善しなければ、別の電話やチャットから公式サポートへ連絡する

回線切替後に古いSIMへ戻しても、古い契約の回線は元に戻りません。分からない項目を推測で書き換え続けるより、エラー画面や表示内容を控えてサポートへ伝える方が原因を探しやすくなります。

乗り換え前に見落としやすい3つのお金と契約

端末代の分割払いは乗り換え後も残る

携帯電話会社を乗り換えても、スマホ本体の分割支払残額は消えません。解約後も請求が続くのが一般的です。返却を条件にした購入プログラムを使っている場合は、回線の解約とは別に条件を確認してください。

家族割や光回線とのセット割が外れることがある

自分の回線だけを見ると安くなっても、家族の回線や自宅の光回線に付いていた割引が変わり、家計全体では安くならないことがあります。乗り換え前後の比較は、自分の月額だけでなく、残る家族の回線と固定回線を含めた合計で行います。

物理SIMとeSIMを申し込み後に取り違えない

物理SIMを選んだのにeSIMの設定を探す、またはその逆では手続きが進みません。受付完了メールで選んだSIMの種類を確認し、同じ種類の公式手順を開いてください。SIMの変更や再発行には条件があるため、誤って申し込んだ時は自己判断で別の手順を進めず、公式窓口へ確認します。

格安SIMへの乗り換えが向かない人

次に当てはまる方は、料金だけで決めず、今の契約を続ける選択も含めて考えてください。

  • 困った時に店舗で対面相談したい人
  • キャリアメールを仕事や重要な連絡で使い、移行が難しい人
  • 家族割や光回線とのセット割を含めると、家計全体がすでに十分安い人

オンライン中心の手続きを負担に感じるなら、家族に同席してもらう、店舗サポートのある契約先を選ぶといった方法もあります。乗り換えない方が生活に合う場合もあります。

最後に:4つの正常サインを確認して終える

乗り換えは、次の4つを順番に確認すれば進み具合を見失いません。

  • 準備:端末・名義・メール・MNPの方法を確認できた
  • 申し込み:受付完了画面とメールを確認できた
  • 開通:回線切替完了の表示またはメールを確認できた
  • 初期設定:Wi-Fiなしの通信、発信、着信、SMSを確認できた

行き先が決まっているなら、まず現在の契約者名義と端末の型番を確認するところから始めましょう。

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