節約術

契約アンペアを下げると年いくら

東京電力の公式料金表をもとに契約アンペアを下げた年額差を実計算し、家電の同時使用から30Aへ変更できる家と避けるべき家を判定します。

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閉じた分電盤のカバーと検針票、電卓

この記事で分かること

東京電力の公式料金表をもとに契約アンペアを下げた年額差を実計算し、家電の同時使用から30Aへ変更できる家と避けるべき家を判定します。

東京電力エナジーパートナーのスタンダードSで40Aから30Aへ下げると、基本料金の差×12か月分として年3,741円下がります。
ただし、同時に使う家電の合計が30Aを超える家では、ブレーカーが落ちるおそれがあります。
申し込む前に、朝・夕食時・入浴前後の「同時使用」を足し算し、30Aへ下げてよい家かを先に判定しましょう。

スタンダードSの基本料金を実計算(2026-07-28 時点)

東京電力エナジーパートナー「スタンダードプラン(関東エリア)」公式料金表を開いて確認すると、スタンダードSの基本料金は月額・税込で「10Aにつき311.75円」です。契約電流は10A〜60Aなので、それぞれの基本料金は311.75円に契約アンペアの10分の1を掛けて再計算できます。

契約アンペア基本料金(月額・税込)計算
10A311.75円311.75×1
20A623.50円311.75×2
30A935.25円311.75×3
40A1,247.00円311.75×4
50A1,558.75円311.75×5
60A1,870.50円311.75×6

40Aと30Aの差は月311.75円です。1年間ずっと電気を使用する場合は、次の式で再現できます。

(40Aの1,247.00円-30Aの935.25円)×12か月=3,741円

同じ料金設定では、10A分下げるごとの基本料金差が同じです。そのため、50Aから40A、60Aから50Aへ下げた場合も年額差は同額になります。

変更月額差年額差の式1年間の差
40A→30A311.75円(1,247.00-935.25)×123,741円
50A→40A311.75円(1,558.75-1,247.00)×123,741円
60A→50A311.75円(1,870.50-1,558.75)×123,741円

これは関東エリアのスタンダードSを同じ使用量・同じ契約条件のまま変更した場合の基本料金差です。電力量料金が直接安くなる計算ではありません。電気をまったく使用しない月は基本料金が半額になるという公式ページの注意書きがあるため、空き家などで不使用月がある場合、実際の年額差は上表より小さくなります。

電気料金のうち基本料金がどこに入るかは、電気代の内訳と燃料費調整額の見方で確認できます。

家電のアンペアを実測資料から足し算(2026-07-28 時点)

東京電力エナジーパートナー「主な電気機器のアンペアの目安」には、家庭で使う主な機器の想定値が掲載されています。ここでは30Aへ下げる判断に関係しやすい機器を抜き出しました。

家電公式資料のアンペア目安判断時の注意
インバータエアコン(冷房・おもに10畳用平均)5.8A立ち上がり時は14A
インバータエアコン(暖房・おもに10畳用平均)6.6A立ち上がり時は20A
電子レンジ(30Lクラス)15A加熱中だけ大きく増える
ヘアードライヤー12A強運転を使う時間帯を見る
IHジャー炊飯器(5.5合・炊飯時)13A保温時ではなく炊飯時で見る
IHクッキングヒーター(200V)20A~30A最大使用時は58A
冷蔵庫(450Lクラス)2.5A常時動作する機器として足す
掃除機(強)10A弱運転は2A
ドラム式洗濯乾燥機(乾燥時)13A洗濯時は2A

公式資料も、これらは想定値であり、実際のワット数・アンペア数は各機器の取扱説明書などで確認するよう案内しています。古い機器、大型機器、急速加熱、立ち上がり時では目安を上回る場合があるため、30Aちょうどまで使える前提にはしないでください。

同時使用の足し算で30Aに下げられるか判定

月間の使用量が少なくても、一瞬に多くの家電を使えばブレーカーは落ち得ます。見るべきなのは電気代が高い月かどうかではなく、同じ時刻にスイッチが入る家電の合計です。公式目安を使って、よくある組み合わせを足しました。

同時に使う組み合わせ足し算合計30Aへの判定
冷房平均+ドライヤー+冷蔵庫5.8+12+2.520.3A余裕を残せる候補
電子レンジ+炊飯器15+1328A他の機器を足すと超えやすい
暖房平均+電子レンジ+ドライヤー6.6+15+1233.6A30Aへ下げないほうがよい
冷蔵庫+炊飯器+IH最低目安2.5+13+2035.5A30Aへ下げないほうがよい

30Aへ下げてよい家

30Aの候補になるのは、最大の同時使用を取扱説明書の数値で足しても30Aを下回り、さらに使う時間を無理なくずらせる家です。たとえば、電子レンジを動かしている数分だけ炊飯開始やドライヤーを避ける運用を、家族全員が続けられるかまで考えます。一人暮らしでも、朝に暖房・電子レンジ・ドライヤーを重ねるなら人数だけで判断できません。

直近1週間だけで決めず、真冬の暖房、真夏の冷房、来客時、調理と洗濯乾燥が重なる日も確認してください。分電盤だけを見るのではなく、契約中の料金プラン名と契約アンペアは請求明細や会員ページで照合します。

30Aへ下げないほうがよい家

IHクッキングヒーターを複数口で使う家、オール電化住宅、複数台のエアコンを同時運転する家、電子レンジと炊飯器を同時に使うことが多い家は慎重に判断します。公式目安でもIHクッキングヒーターだけで20A~30A、最大使用時は58Aです。30A契約では、ほかの常時稼働機器を加える前から余裕がほとんどありません。

また、医療機器、在宅勤務用機器、水槽、介護機器など、停電で困る機器がある家は、年3,741円だけを理由に下げないほうが安全です。契約変更が可能か、設備工事や手数料が必要か、短期間で元のアンペアへ戻せるかも電力会社へ確認しましょう。

落とし穴は「平均」ではなく立ち上がり

最大の落とし穴は、エアコンの平均値だけで足すことです。公式目安では冷房平均5.8Aに対して立ち上がり時14A、暖房平均6.6Aに対して立ち上がり時20Aです。平均値の表では30A未満でも、エアコンが立ち上がる瞬間に電子レンジやドライヤーが重なれば、合計が大きく跳ね上がります。

もう一つの落とし穴は、すべての料金プランでアンペアを下げれば同じ額になると思うことです。基本料金がないプラン、最低料金制、契約容量をkVAやkWで決めるプランでは、この計算をそのまま使えません。まず現在のプランを確認し、乗り換えも含めて見直す場合は電気・ガス契約を見直す手順の順番で条件をそろえてください。

申し込む前の判定手順

  1. 請求明細で料金プラン名と現在の契約アンペアを確認する
  2. 朝・夕食時・入浴前後・真冬の4場面で同時に使う家電を書き出す
  3. 各家電の銘板や取扱説明書からアンペアを確認する
  4. 場面ごとに足し、30Aを超える組み合わせがないかを見る
  5. エアコンなどの立ち上がりと、冷蔵庫など常時動く機器も加える
  6. 契約先に変更可否、反映日、費用、再変更の条件を確認する

使用量そのものが多いのか、契約だけが大きいのかを切り分けたい場合は、自宅の電気代を平均と比べる方法もあわせて確認できます。平均より安い家でも同時使用が多ければ30Aは不向きで、平均より高い家でも時間をずらせるなら検討の余地があります。

参考

料金・仕様は2026-07-28 時点の公式情報を使っています。料金改定や機器ごとの差があるため、最新は各社の公式サイトでご確認ください。

検証の開示 — AI支援の範囲: この記事の構成と文章はAI(Claude/Codex)が作成しました。数値の実測主体: 運営者(公式資料からの再計算)。検証日: 2026-07-28。公開責任者: せつやく暮らし帖 運営者。→ 検証方法